FRBのシグナル
2015*11*4
2015年10月28日の会合で、9月会合の声明にあった「グローバルな経済・金融動向への懸念」を示す文章が消えて、注目を集めた。
→文章削除は、12月か移動で利上げ決定もあるから?
○12月に利上げを逃すデメリット
→利上げ是非判断ができる機会が来春3月会合まで先送りされる
・ゼロ金利解除など重要な政策変更は、経済見通し公表やFRB議長記者会見があるふFOMCで決めるのが普通とされるが、大統領選に近づくと金融政策の自由度が下がる恐れが出る。
★fomcの声明、議事要旨から読み解く
2015年9月と10月の声明の違いでは、明確に労働市場の評価が下方修正された。
8,9月の雇用統計で非農業部門就業者増加数が20万人を大幅に下回った
→非農業部門の就業者増加数が「雇用回復」の目安になるのは20万人
20万人超えると利上げ決めやすい
FRBは法律により「物価安定」だけでなく「雇用の最大化」にも責任負う
イエレンし氏は雇用重視の労働経済学者
→労働市場改善の有無が今後の政策左右する
雇用以外にも、消費、住宅、設備投資などの指標もデータが想定を明確に下回るならFRBは利上げ回避へ
★要注意人物
・ブレイナード氏:FRB内で早期利上げに慎重発言
→口ぶりが変わるようなら利上げに追い風
・FOMCに投票権あるのは10人
→FRB5人(議長、副議長3人理事)、
その他区連銀総裁4人(ニューヨーク以外の地区連銀総裁が毎年持ち回り担当)
【利上げ効果】
金利面でドルが買われ、円安進む
(メリット)
・日本輸出企業の収益押上→株価上昇期待
(デメリット)
・輸入コストが上がる→食料品値上げ進?
・市場が利上げを時期尚早と受け止めると、ショックで株価下落恐れ
→リスク回避ムードなれば、安全資産とされる円相場上がりやすい
・新興国資金が流出すれば、新興国経済減速→新興国輸出減→日本にも悪影響?
【1995年4月 1ドル=79円75餞時代】
米金融政策の転換が要因→円高へ
もともと政策金利3%
→94年2月FRB利上げ開始
→1年後6%とした
→米国への資金流出でメキシコ通貨危機発生
→地理的に近い米経済への見方も悪化、ドル安圧力
→円高
(用語)
原則年8回開き、米金融政策を決める
(疑問)
・非農業部門就業者数はいつ発表か
・利上げ基本影響とか