2017年10月2日モーニングサテライト
【NY株式】
・ダウ 22405.09 +23.89
・ナスダック 6495.95 +42.50
・S&P500 2519.36 +9.30
・大阪日平均先物(夜間) 20360
・ドル円 112.66-69
・ユーロ円 132.78-82
・ユーロドル 1.1794-97
オフショア(本土外)6.647-49 =
・人民元円 16.91-93 =
・オーストラリアドル円 88.16-19 +0.08円安
・ニュージーランドドル円 81.14-16 +0.03円安
・ブラジルレアル円 35.56-57 -0.05円高
・南アフリカ ランド円 8.2928-87 -0.0133円高
【今日のドル円予想レンジ 112.00- 113.10】
先週はアメリカの物価統計が軟調→ドル上値重い
★9月ドル高の影に北京あり
→9月ドル高相場はFRBバランスシート縮小、12月の利上げが意識されやすい
★人民元相場がドル高の起点になっていた
「ドル指数」「ドル元」「アメリカ10年債利回り」の3つのグラフを重ねる
9月11日中国の人民銀行が人民元の先物取引で、準備金制度を撤廃すると発表
→元安容認への観測高まる
↓
ドル指数、アメリカ10年債利回りも向上
中国による米国債の購入が強い影響
9月までは元高ドル安が進行
→当局は元高を抑える為に、外貨準備額を緩やかに膨らましていた
→アメリカの金利低下に影響していた?
今のところ元高から元安になったが、10月になると共産党大会があるので、経済政策、通貨政策に注意が必要
★また元高になれば、9月の前までに起こったドル安、アメリカの金利低下を見直す必要あり
【Ai予測日経平均】
寄り付き。横ばい圏
予想レンジ20253-20439円
主要内外指標のうち、9月29日ニューヨーク市場では円安ドル高が進行して日経平均にポジティブ。
一方、米国債10年利回りは上昇してネガティブに動く。
日経平均との相関が高まるナスダック総合指数は上昇。
→日経平均の予測にはポジティブ
【広木さんの日経平均予想】
20300-20500
アメリカ株が強く戻ってきた
下半期入りで機関投資家が動きやすくなる
ニューヨーク最高値更新
衆院選の状況とか混沌としてる
→先週と同じくらいの小動き?
14年以来の先物大幅買い越し
→外国人の売りが戻ってきている
先物は1兆2000億円と非常に大幅な買い越し
2014年1月以来、2014年末には衆院選があった
現物は9週連続売り越し、売り越し幅縮小
【今日の株価材料】
・高島屋 一転営業利益増益
3-8月営業利益2%プラス、従来予想はー3%
訪日外国人消費が回復し、免税売り上げ上昇。
株高でブランド品など販売持ち直し
・スギHD 純利益昨年比17%プラス
病院外での薬の処方比率が上がり、調剤部門の売り上げ好調
・東レ4-9月 最高益更新
航空機向けの炭素繊維需要が上昇
・リコー 半導体子会社を売却
売却益は100億円強
・アダストリア 2540 +40
夏物飲料振るわず、今季予想を下方修正
・ネクステージ 1980 -30
中古車販売大手。今期予想上方修正
・スシローHD 3610 +140
元気寿司との統合発表
【今日の注目:日銀短観】
4半期連続で改善か
景況感の改善の影響は?
アベノミクス始まった2012年には大企業製造業DIがものすごく改善、法人企業統計経常利益(企業の業績)も改善
→DI改善しすぎた
今は日経平均という景観上昇と共に、企業業績(法人企業統計経常利益)もついてきている
→景気と業績と株価が一致している
→今日の日銀短観よさげ?
【モンサテジャーナル】
・地球温暖化の影響
空港業界への影響大?海面上昇?
滑走路やターミナルが浸水するのでは
コンサルタント会社は海面対策にも航空業界が負担する必要資金資産は1兆1000億ドル(120兆円)
・業績低迷続くIBMはインドに期待
①大幅なコスト削減 アメリカの半分、5分の1の人件費
→インド社員は13万人(全社員の3分の1)
②インド市場の内需拡大
これまでは他社へのサポート中心だったが、インド国内の銀行などにも商機と判断
インドはITと無縁の人がまだ多い
時差の問題もAIなどで解消できる
ただ、銀行など各国のやり方もあるので意思疎通ソフト面が難しいのでは
・2024年までに友人で火星に宇宙船を飛ばす
テスラのマスロCEO発表、スペースX
火星までの所要時間は片道3-6カ月
火星に到達可能な宇宙船の開発には100億ドル(1兆1000億円)が必要
→これだけの資金を2024年までに集められる?
2024年までに4基あげると自身満々
株式相場第3四半期は主要3指数揃って5%上昇
→高値圏のまま10月相場へ
【今年の想定外イベント】
1位 北朝鮮問題
2位 日本の政治情勢
3位 アメリカ長期金利の動き
4位 世界的インフレ率低迷
5位 トランプ政権の政策実行能力
6位 欧米以外の国での金融正常化
【モーサテ景気先行指数】
・日本28.6へ上昇→日本の景気を占う。上昇すれば改善傾向
・アメリカ25へ下落
・ヨーロッパ22.2へ下落
・中国ー9.7へ下落→共産党大会を終えると、景気浮揚策がなくなるとの懸念から
ーー今週注目のイベントーーーーーーーーーーーーーーー
【アメリカISM製造業景況感指数】
先月58.8
→2011年以来の高値。今回はハリケーンで悪化?
フィラデルフィラ連銀の景況感指数、シカゴPMI指数はポジティブサプライズだったので、ISM製造業指数も悪くない数字では?
【イエレンFRB議長の講演】
・先週の講演で、12月の利上げ観測が高まった
→今週の講演はこれをフォローする材料となるか
・来年の利上げの幅
今は年1回→年3回にどれだけちかづけるのか
ーーAI-----------
【野村AI景況感指数】
9月46.8 前月比-3.3
→好況の境目は50。下落しているものの、景況感は改善傾向が続き以前として良好とAIは予測
【日経平均】
上昇
→予想レンジ 19914.44 - 20618.93
週末のアメリカ雇用統計発表を控え、こう着感が強い
世界各国の主要指標500種類以上直近2年以上振り返り分析
【東証マザーズ指数】新興株
上昇
→予想レンジ 1048.38 - 1159.64
物色が中小型のテーマ株・材料株に出遅れ感あるマザーズに資金が集まるとの予測
【ドル円】
先週予想下落→×→上昇
今週予想上昇→110.98-114.47
FRBの引き締め方針はドルの支援材料
先週予想上昇○
今週予測上昇→48ドル95セント-54ドル08セント
OPEQ加盟国と非加盟国による協調減産が順守されるか見極め
【注目セクター】
ーー日経超特急ーーーーーーーーーーー
・保育士の離職対策
→保育士の子供を優先的に入所できるように優遇
資格を持っていても働いていない潜在保育士は80万人
・イランの核合意破棄?
→欧米とイランが2015年に結んだ核合意破棄をトランプ大統領が示唆。
ロウハニ大統領ら穏健派が反発強め、ヨーロッパも懸念
敵対するサウジアラビアと争いになることも?中東情勢不安になるかも
ティラーソン国務長官→核開発15年を修正したい
【アメリカ専門家インタビュー】
・今週の雇用統計はハリケーン影響初めて出る
雇用者数は前月より全体で4万5000人、民間部門で2万5000人程度減ると予測
小売りから建設、サービス部門まで幅広く影響
これらの地域では長期に渡り業務滞り再会までに時間が必要
賃金は前月比 0.3%上昇する予測だが、前年比では前回同様2.5%上昇予測
・FRBは正常化に強い信念
FRBは「金融政策正常化に、より真剣だ」との意思を伝えているように見える
→利上げを先延ばしにしたり過度に緩やかにすれば相場や景気が過熱してしまう。
そういう事態に陥れば、FRB想定以上の早いペースで利上げをしなければいけない
・FRB議長候補2-3週間で決める
先週金曜金曜日、トランプ大統領は議長候補と面談したと話題に。面談は4回したとのこと。
大統領と財務長官はFRBのパウエル理事ウォーシュ元理事と会談
次期FRB議長人事は、イエレン議長再任の可能性もある
(次期FRB議長候補)
・コーン氏
○ゲビンウォーシュ氏
・ジョン テイラー氏
・グレン ハバード氏 ダークホース トランプ氏に近い
→FRBは健全な手法でバランスシート縮小を行った
FRBが考えるのが縮規模と資産構成の変更
国債以外に対する投資をどうするのか重要
イエレン氏のように資産の縮小は不可欠
物価の上昇が弱いなかでも物価の上方はいるのか
→こうした状況下でもFRBが金利正常化に向けて動くのは正しい
物価上昇が目標に達していない背景
→原油価格動向、供給サイドの変化が経済に与える影響などでは
FRBが急激に利上げしなければとは考えていない
今の状況でも12月利上げは妥当、雇用堅調とする考えに沿っている
物価が伸び悩む要因は
→一時的か継続するのかが重要
持続的であれば物価上昇の目標達成に大きな障害
日本にとっては物価上昇はおなじみの問題かもだが、アメリカにとっては一時的なものでは
賃金上昇の動きも見えるし、サービス価格は向上している
物価低迷はモノの価格だけでなく、供給サイドの一時的な要因結果
FRB目標の「2%物価上昇」は1年内に達成するのでは
株価は不動産価格の高騰はバブル危険あるのでは
→資産価格の動きに注意は必要
資産価格はエコノミストが考えるモデルの上限近辺まで上昇している
一方、世界の中銀が緩和政策を行う中で、企業収益が好調さを保っているタイミングで資産価格が上がるのはおかしくない
こういう環境下で商業不動産価格が上がるのも珍しくない
注意は必要
景気に対する自信が損なわれ、長期的な見通しが変われば資産価格が下落し、不況に陥ってしまう可能性もある
世界の中銀はそれを防がねば
現時点では資産価格が上昇しすぎていることはない
出口に向かうECB、FRBと緩和続ける日銀の2極化進むが、市場への影響は
→アメリカは完全雇用状態であり、金融政策を出口に向かわせなければいけない
日本の物価は目標に程遠く、日米の中銀はそれぞれ頑張ってる
日米双方の焦点は構造改革と財政政策
これまで中銀に対して要求してきたが、政府はもっと真剣に構造改革と財政政策に取り組むべき
イエレン議長の任期は来年2月
誰が議長になるかではなく、トランプ氏がFRBに何を求めるかが大事だ
・アメリカのティラーソン国務長官に対し、北朝鮮と対話交渉するのは無駄だとトランプ大統領は批判
→小さなロケットマンとの交渉は時間の無駄
・雇用統計の重要度が下がっている?
①ハリケーン影響;下振れ
②雇用があり労働市場はタイトなのに物価が全くあがらない:構造上の問題でしょうがないという慣れ?
先週発表されたPCE(個人消費支出)の物価もさえないのに反応しなかった
マーケットの期待も後退している
来年、再来年の物価上昇予測も2%を割れてきている
→FRBの中長期的に2%目指す目標にとどかないだろう
→景気は良いけど金利は上がらない
→ゴルディロックス相場
・スペイン カタルーニャ州独立の是非を問う投票開票
→中央政府と人民衝突で760人負傷
独立派の圧倒勝利
ラホイ首相「今回の投票は意見だ」
スペインGDPの約2割を占める「貧しい地域に税収が奪われている」と不満高まっている
短期的に見てカタルーニャの独立が認められる可能性は低い、しかし一方的に独立すれば政府は自治権の拡大を容認しなければいけないかも
反EUという動きではなく、規模も小さいので影響は限定的
→他の地域に動きが波及していくかが注視
複数の地域で独立派が圧勝
負傷者は760人以上
ラホイ首相は今回の投票は違反だとして無効を主張
・民進・枝野氏 新党も検討
→枝野氏は希望の党に属さず新党立ち上げ
公認選抜方式に枝野氏反対
安倍首相が解散総選挙いったときもコンセンサスあった
マーケットの折り込み具合は?
・テロか 南仏で刃物襲撃
フランス南部マルセイユで刃物で女性殺傷
女性2人死亡
・日産 新型リーフ発売
【株為替 年末の見通し】
(年初予想)
・金利上昇 ドル高 → ×実際はずれ
・想定外はトランプ氏の政権がでてこない
トランプ氏の財政拡張なくてドル安
・北朝鮮情勢でリスクオフ続いた
・ ユーロ高目立った
→フランス マクロン氏が勝利、政府不安が後退
→想定よりも早くユーロ高へ
↓
(予想)
日経平均20200
イベント:衆院選
→与党勝利は株高、アベノミクス継続、金融緩和続く、海外との差が開く
衆院選22日終われ決算発表で好景気の発表が続きそう
トランプ氏の税政策が動き出す
為替に関してはドル安が進んだ最大の要素である長短金利差が縮小しているので、これが拡大するのかが重要
→市場参加者のインフレ期待低迷
→金利差膨らむにはアメリカの財政拡大の期待などが現実味をおびる必要あり
→ドル円も115円へ?
ユーロは今年急速にユーロ高へ
ドイツ、フランス選挙政治リスクが意識されやすくなっている
年内は上昇いっぷく?
→ECB理事会が今月資産プログラムを変更する見通しが強いので、利上げが来年1年のテーマとして聞いてくる
来年は140円になるのでは
年末21000円予想が多い
→アメリカの利上げによる円安ドル高
→企業業績好調
→アメリカの利上げ、長期金利上昇
日本の景気がいいから株が上がるというのが一番の要因となる
GDP6四半期連続プラス
いざなぎ景気を超える2番目に長い景気好調
想定為替レート110円
→各企業為替レート重要130円?
【新興国アップデート】
★2日 トルコ9月CPI(消費者物価指数)発表
→昨年起きたテロ事件、クーデター未遂事件からトルコリラ急落
エネルギー輸入価格上昇に伴う物価も上昇
→5年ぶりにインフラ率が4月に11.87%と11%越え
中央銀行の引き締め政策があってこの数字
→利下げで経済活動を活性化させたい
→早期に利下げするように圧力
(中央銀行)
・1週間物レポ金利 8%
共に据え置いて維持
年内に9.5%までインフレ率をさげたい
年内一桁代が理想?
・3日 タイ プラユット首相訪米
・3~4日 インド 金融政策決定会合
トルコ含め中東各国ではクルド自治区の独立投票でゆれてい
→自国に飛び火するのでは
クルドは国を持たない
経済制裁は、トルコの輸出に悪影響
トルコの輸出先は3位がイラク5.4%(約7割がクルド自治区向け)
関係悪化による影響も?
1位ドイツ9.8%
トルコが経済制裁を科すとしても、長期ではしたくない
原油価格にも影響?
(きょうの予定)
・9月日銀短観
・9月新車販売台数
・決算 しまむら:小売り決算本格化
・中国 休場:今日から大型連休
・アメリカ 9月ISM製造業景気指数
(きょうの経済視点)
・いざなぎ越え
実感が無い、ゴルディロックス、成長加速していない
景気が良いから株価が推移している
この景気は今後も続くのか
・ドミノ
カタルーニャ選挙やクルド
欧州や中東の独立話題は連鎖してきている
欧州の政治リスクはポピュリズム波及もポイント
イランの核開発問題もサウジ、北朝鮮に波及しないか不安視